プロダクト開発の
暗闇に立ち向かう
すべての人へ

新規事業・DX(Digital Transformation)にともなうプロダクト制作ーーその不確実性をチームで乗り越えるために。
私たちは「仮説検証型アジャイル開発」を提案します。

あなたの事業仮説、しっかり検証できてますか?

新規事業開発・DX(デジタル・トランスフォーメーション)にともなうプロダクト開発に乗り出すあなたにとって、重要なのは新しいプロダクトの価値をはかるための仮説です。その仮説、あなたはしっかりと検証できているでしょうか?

主要事業に手がいっぱいで、新規事業の仮説づくりに時間がさけていない(スタートアップ企業 創業者)

アイデアに対する周囲の反応がいいのでとりあえず事業にしようと仮説を立てた(スタートアップ準備中)

上司から一方的に与えられた仮説に取り組んでいるが、根拠がよく理解できないままである(中堅企業新規事業担当者)

基幹システムづくりに自信はあるが、ユーザーとのコミュニケーションのための仮説づくりには自信がない(SI企業 PM)

たとえば上のようなシチュエーションの中で生まれた事業仮説は

  • データの裏付けに欠ける仮説
  • 十分な調査・検証を経ていない仮説
  • 自身に都合のいいデータばかりで固めた仮説
  • 関係システムとの連携が考慮されていない実現可能性の低い仮説

になってしまっている場合が多く、そのまま開発に入ってしまっては致命的な失敗を招くおそれがあります。

新規事業開発・DXにともなうプロダクト開発には唯一の正解はなく、不確実性が必ず伴います。この不確実性の暗闇の中で、私たちが拠りどころとするのが仮説検証でありアジャイル開発という手法です。

プロダクト開発の失敗はなぜ起こるのか

スタートアップにありがちな
「採用の失敗」

正しくないアイデアを捨てずに採用してしまう模式図
正しくないものも多く採用してしまう

スタートアップの場合、起業家が意思決定を主導するため、様々な取り組みや企画は採用されやすい傾向にありますが、仮説が脆弱であると「正しくないもの」も多く採用してしまい、そこがネックになって正しくないものをつくってしまう可能性が高くなります。

だから

スタートアップ・ベンチャーのあなたには
正しくないものを採用しない→正しくないものをつくらない
ことを念頭においたアプローチが必要です。

中堅・大企業にありがちな
「却下の失敗」

正しいアイデアも廃棄してしまう模式図
正しいものまで却下してしまう

中堅・大企業の場合、意思決定は組織の手順にそって稟議を通しておこなわれます。新規企画や取り組みに対する抵抗が大きい傾向にあり、仮説が脆弱であると必要な取り組みや企画までもが却下されてしまうことで正しいものをつくらない可能性が高くなります。

だから

大企業・中堅企業のあなたには
正しいものを却下しない→正しくないものをつくらない
ことを念頭においたアプローチが必要です。

「体験」をともなう検証でさらに確度の高い選択を

仮説・企画の正しい採用のためには、最低限の製品体験をともなう検証が欠かせません。目まぐるしく変わる仮説や前提条件にも柔軟に対応できる開発体制があってこそ、より確度の高い選択をおこなうことができるようになります。仮説を机上の空論にしないためのスピード感ある開発手法もまた重要です。それこそが、アジャイル開発なのです。

アイデアからすぐ製品開発を行い、その体験をすぐに検証、新しいアイデアにつなげるスパイラルの図

「正しくないものをつくらない」
仮説検証型アジャイル開発とは?

失敗はなくすことができないから

どのように仮説を立て開発を進めればいいのでしょうか。
どちらのケースでも求められるのは次の2点です。

  • 「採⽤の失敗」を抑えながら製品開発をおこなう⼿段
  • 小さな失敗をもとに仮説を検証しながら少しずつ進める柔軟な開発

失敗とは正しくないことの学びに他なりません。
失敗をなくすことはできませんが、その失敗を学びとして活用することはできますし、また活用できなければプロジェクトの長期的成功は望むことができません。

一方で、失敗時の負荷が高すぎる、リスキーな意思決定はなんとしても防ぎたいところです。

わたしたちは、事業づくりの礎となる仮説検証と、これを実際のプロダクト制作に反映する開発手法であるアジャイル開発を組み合わせたものづくりを実践し、これを仮説検証型アジャイル開発と名付け、長年取り組んできました。

仮説検証とアジャイル開発を繰り返し、プロダクトの事業化・拡大につなげる模式図

なぜ仮説検証が必要なのか

企画や取り組みの「採用・却下の失敗」を生み出すのは根拠の薄い意思決定です。こうした決定をしない、あるいは十分な情報を集めるまで決定を遅らせることによって、失敗時のリスクを致命的なものにしないことが重要です。

あなたが客観的検証に基づく意思決定を必要な時期におこなうことができるように、私たちはこれまでに培ったプラクティスとノウハウを提供しながらあなたの事業に伴走します。検証の繰り返しの中で事業仮説をさらに確かなものにする。場合によっては仮説の見直しを大胆におこなう。こうした「仮説検証」プロセスが、不確実性が高く見通しにくいプロダクト制作の過程をより明るいものにしてくれます。

なぜアジャイル開発が必要なのか

より確度の高い仮説検証には操作・体験をともなう必要最低限の「仮説の具現化」と、これを実現するための柔軟でスピーディな開発が必要だと私たちは考えます。私たちは「アジャイル開発」と呼ばれる開発のあり方を通じて、より精度の高い仮説検証を進めています。

アジャイル開発とは、イテレーションと呼ばれるごく短い開発期間を反復することで大きな失敗をおさえ、開発時のリスクを最小化するための開発のあり方です。プロダクトの作り込みを漸次的・反復的におこなうことで、ユーザー検証や関係者の認識共通化を段階的におこなえるようにするものです。

仮説検証×アジャイル開発が生み出す価値

仮説検証とアジャイル開発、それぞれを得意とする企業は数ありますが、これらを一貫して実施できるチームはそう多くはありません。しかし「正しいものを正しくつくる」ためには仮説検証と開発体制が密に連携していることが理想的だと考え、この仮説検証型アジャイル開発を提唱してきました。

また、検証と開発単位の回数(=仮説検証の精度と頻度)をそれぞれフレキシブルに調整することで、より不確実性に強いプロジェクト運営をおこなうことが可能です。

仮説検証の「頻度」と「精度」の
マネジメント

仮説検証型アジャイル開発はあなたのプロジェクトがおかれているステージや、ステークホルダーとの関係性、業界や製品ごとの特質によって様々な体制で実施することが可能です。ここでは仮説検証の頻度と精度に応じた3つの開発体制の例をご紹介します。

タイプ1:仮説検証の頻度を重視…仮説検証重視型

集中すべき領域やテーマがまだはっきりしていない段階のプロジェクトに最適です。検証手段の作り込みより、仮説を試行する回数を重視します。

想定されるクライアント像

メイン事業以外に取り組めていない事業会社

  • アイデア創出のノウハウがない
  • 社内に仮説検証のノウハウがない
  • 社内に開発リソースがない
  • 予算制約が厳しい
  • 予算確保のための作戦が漸次的に必要である
仮説検証に時間と力をかけながらビジネス仮説の選択肢の幅を狭めていく模式図
方向性がゼロベースのため、仮説検証に時間をかけて方向性づくりを重視する

タイプ2:頻度、精度のバランス重視…検証・開発バランス重視型

⼀定の検証を得て、領域は絞れたが実現⼿段(ソリューション)の⽅向性が決めきれない段階のプロジェクトに最適です。より確度の⾼い検証結果を得るために、サービスの体験ができる程度のプロトタイプを作り込みます。

想定されるクライアント像

成⻑として⼀⼭越えたサービスを抱え次を⽣み出したいベンチャー/上場を⽬指し新規事業⽴ち上げで企業価値を⾼めたいベンチャー

  • 社内に仮説検証のノウハウがない
  • 社内に新規にあてがう開発リソースがない
  • 上場の計画上、新規⽴ち上げに期限がある
仮説検証とアジャイル開発の両者にバランスよく力をかけながらビジネス仮説の選択肢の幅を狭めていく模式図
仮説検証とアジャイル開発を適切に繰り返して⽅向性を定め、製品開発に臨む

タイプ3:仮説検証の精度を重視…アジャイル開発重視型

すでに検証段階を得ていて、集中すべき領域やテーマが判断できている段階のプロジェクトに最適です。現実に実行した場合とほぼ同レベルの検証結果を得るために、MVP※を見据えながら検証手段の作り込みをしっかりおこないます。

想定されるクライアント像

事業会社と直取引しているシステムインテグレーター

  • 社内に仮説検証のノウハウがない、製品の育て⽅がわからない
  • 社内に開発リソースはあるがユーザーコミュニケーションに関わる開発の経験がない
アジャイル開発に時間と力をかけながらビジネス仮説の選択肢の幅を狭めていく模式図
テーマの⽅向性・あるいは利⽤ソリューションの採⽤が前提であるため試⾏錯誤よりプロトタイプ開発を重視する

クライアントの声

わたしたちとともに仮説検証とサービス開発に日々取り組んでいるクライアントのみなさまの声を集めました。

株式会社〇〇
〇〇様
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

仮説検証型アジャイル開発を実践するために

仮説検証型アジャイル開発についてより詳しく知りたい方は、ぜひ提唱者である市谷の著書『正しいものを正しくつくる』をご覧ください。
市谷へのご依頼を通じて、研修やセミナーを通じてその概要を知ることもできます。
また、市谷が代表をつとめるレッドジャーニー株式会社は仮説検証型アジャイル開発の導入支援・DX支援も承っております。

書籍「正しいものを正しくつくる」

プロダクトづくりにともなう不確実性を、いかに乗り越えるか?
アジャイルな探索的プロセスを精緻に言語化。
問いを立て、仮説を立て、チームととともに越境しながら前進していくための実践の手引き。
エンジニア、デザイナー、プロダクトオーナーなど、共創によるものづくりに挑むすべての人へ贈る、勇気と希望の書。

書籍「正しいものを正しくつくる」書影

市谷 聡啓 / Toshihiro Ichitani

サービスや事業についてのアイデア段階の構想から、コンセプトを練り上げていく仮説検証とアジャイル開発の運営について経験が厚い。プログラマーからキャリアをスタートし、SIerでのプロジェクトマネジメント、大規模インターネットサービスのプロデューサー、アジャイル開発の実践を経て、自らの会社を立ち上げる。それぞれの局面から得られた実践知で、ソフトウェアの共創に辿り着くべく越境し続けている。訳書に「リーン開発の現場」、著者に「カイゼン・ジャーニー」「正しいものを正しくつくる」がある。

写真:市谷聡啓の近影

株式会社レッドジャーニー

株式会社レッドジャーニー(Red Journey)は、組織変革(DX)・新規事業・新規サービス開発に寄り添いながら伴走し、お客さまとともに実践していく企業です。

仮説検証型アジャイル開発をはじめ、さまざまなアプローチで企業のカイゼンやプロダクトづくりを支援しております。

株式会社レッドジャーニーのロゴマーク

仮説検証型アジャイル開発に関するお知らせ

DX推進のための「仮説検証型アジャイル開発修練」7週間プログラムを開催します

仮説検証のスキルを身に着け、アジャイルのイテレーティブな繰り返し型でサイクルを回していくプロジェクトの進め方を身につけていきましょう。この習得を全5回のワークショップ7週間という短い期間で臨むプログラムを開発しました。短期間の集中したワークで、参加者同士が真剣に思考を巡らせることにより、チームとしての働き方も身についていきます。

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